2016/12/24(土)IP電話を設定して使ってみた(Grandstream Handy Tone-702)

数年前からBiglobeを使っていますが、何気なく登録情報を見てみるとBiglobeフォン(PN)を契約していることになっていました。(Biglobeフォン(PN)の新規申込は終了したそうです)
初期費用も月額基本料も0円なので気が付かなかったのでしょう。
ちょうどFAX用の回線が欲しかったので、これを使えるようにしようと考えました。

早速IP電話アダプタ Grandstream Handy Tone-702(HT702) を購入、使えるようにしてみました。なぜVoIPアダプタを使わなかったかというと、単に手に入らなかっただけです。
1回線用のHT-701でも良かったのですが、値段もあまり変わらないのでこれにしました。

Amazonでも販売中です。 → Grandstream Handy Tone-702

まずは固定電話で通話ができることを確認します。(認証に失敗します。現在調査中です)

機器の接続

機器の接続は至って簡単で、LANポートにルータを、FSX Port1に電話機を、それぞれケーブルで接続します。

HT702のIPアドレスの確認

電話機の受話器を取って操作を行います。
プーとなっているのを確認して、電話機の「*」を3回プッシュします。
「Enter a menu option.」とアナウンスがあるので、「02」をプッシュします。
電話口から「IP Address」の後に英語でIPアドレスが読み上げられるので、メモをしておきます。
英語はゆっくり話してくれるので聞き取れないことはないと思います。
受話器を置いて完了です。

【IPアドレスが0.0.0.0のとき】*1
DHCPからIPアドレスを取得するのを失敗しているか、そもそもDHCPサーバがなかったります。もう一度DHCPの確認をしてください。LANケーブルが未配線の場合もあります。
手動で設定するときは、メニューから「01」をプッシュし「9」を何度かプッシュしてStatic IP Modeに変更し、「#」でメニューに戻ってから「99」「9」でリブートします。そして、次のメニュー番号で設定します。
02 : [IPアドレス](例:192.168.1.32の時は192168001032)
03 : [サブネットマスク](例:255.255.255.0の時は255255255000)
04 : [ゲートウェイ](例:192.168.1.1の時は192168001001)
05 : [DNSサーバアドレス](例:192.168.1.10の時は192168001010)
最後に99のリセットメニューから「9」をプッシュしてリブートさせます。
(サブネットマスクって何?という方は手動設定はしない方が良いでしょう)

*1 : 私の場合DHCPサーバから取得してくれなくて Static IP Mode にしてローカルの固定IPを設定し、ようやくアクセスできるようになりました。

初期設定

IPアドレスが確認できたら、ブラウザからHT702へアクセスします。
ログインパスワードの初期設定は admin ですので、それを使ってログインします。
以下の項目を赤字で示した通りに設定します。その他の設定はデフォルトのままで構いません。

【Basic Settings】 設定が終わったら Apply を押します。
Time Zone : GMT+9:00 (Japan,Korea, Yakutsk)
【Advanced Settings】 設定が終わったら Apply を押します。
NTP Server : ntp.nict.jp

通話音の設定

NTTでは通話音の規定があって、例えば話し中だとプーップーッと鳴りますね、これに近づくように設定します。 → NTT西日本の技術参考資料
初期設定のままだと、外国の電話を使っているようで、かなり違和感があります。

以下の項目を赤字で示した通りに設定します。(セミコロンも忘れないでください)

【Advanced Settings】 設定が終わったら Apply を押します。
System Ring Cadence : c=1000/2000;
Dial Tone : f1=400@-19,c=0/0;
Ringback Tone : f1=400@-19,f2=385@-20,c=1000/2000;
Busy Tone : f1=400@-19,c=500/500;
Reorder Tone : f1=480@-19,f2=620@-19,c=1500/1500;
Confirmation Tone : f1=600@-16,c=250/250;
【FXS Port1】 設定が終わったら Apply を押します。
Gain Tx : +0dB(こちらの声が小さい場合は+2dBに上げてみてください)
Gain Rx : -6dB(相手の声が小さい場合は-4dBに上げてみてください)

FXS Port1の設定

【FXS Port1】 設定が終わったら Apply を押します。(?は伏せ字)
Account Active : Yes
Primary SIP Server : p5?????.f-ipphone.com
NAT Traversal : Keep-Alive
SIP User ID : 050????????@flets.ipp.biglobe.ne.jp
Authenticate ID : big000???????
Authenticate Password : [Biglobeフォンのパスワード]
Local SIP port : 5060(デフォルト値です)
Check SIP User ID for incoming INVITE : Yes
Allow Incoming SIP Messages from SIP Proxy Only : Yes
SLIC Setting : Japan CO
Caller ID Scheme : NTT Japan
この設定では認証が通らないようです。現在調査中です。

すべての設定が終わったら、リブートしてください。

通話の確認

  • 電話機の受話器を取って、ツーという音が聞こえればまずはOKです。
  • 自分の電話番号にダイアルしてみます。話し中の音が聞こえればOKです。
  • 固定電話にかけてみます。発信するか、音質はどうか、音量はどうか、確認します。
  • 固定電話からIP電話にかけます。着信するか、ナンバーディスプレイは表示されるか。
  • 携帯電話にかけてみます。固定電話と同じく確認します。
  • 携帯電話からIP電話にかけます。固定電話と同じく確認します。
どうしてもBiglobeフォンの認証に失敗してしまいます。
もう少し詳しく調べてみたいと思います。

備考

Biglobeフォンの情報は少ないですね。2004~2007年くらいがピークだったようで。
何もかも自動でやってしまおうという心意気は伝わってきますが、いざトラブった時には手も足も出ません。
新規申込受付も終了したことですし、これ以上の情報はあまり意味のないことですか。

FAXについてはまた別の記事にしたいと思います。